先日、7月後半の某日「AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト」(AWS Certified Solutions Architect – Associate |SAA-C02)を2度目の受験にして合格しました。
とは言え、やはり「AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(合格ライン 720点)」は難しかった。なんと2度目の受験は合格ラインにスレスレの726点!
そんな私の1度目の試験から再チャレンジの合格まで振り返る受験記です。
これから受験される方の参考になる…のかな?
2回の受験結果を振り返る
まずは合格ラインが720点のソリューションアーキテクト-アソシエイトとなっている、過去2度の試験結果を振り返ります。
# | 受験日 | 点数 | 準備期間 | 結果 |
---|---|---|---|---|
1 | 2021年01月中旬 | 648点 | 1ヶ月※ | 不合格 |
2 | 2021年07月下旬 | 726点 | 2週間 | 合格 |
726点のギリギリでも「合格!」(ドヤ!!
試験前に色々な人の受験記も拝見ましたが、2-3回チャレンジしている方もそこそこ多い模様。簡単には行かないようです。
勉強方法を振り返る
少し話は戻り初級資格の「AWS クラウドプラクティショナー」の受験から振り返ります。
1度目のソリューションアーキテクト-アソシエイトの試験を受ける3週間前に「AWS クラウドプラクティショナー」を受けています。こちらは1回で合格。
AWS クラウドプラクティショナーの試験勉強から始める
ソリューションアーキテクト-アソシエイト(以下、SAA)に挑戦する人はまず「クラウドプラクティショナー」の合格を目指しましょう。内容はほぼ同じ。SAAの方が難易度が高く、各サービスについて深く理解する必要があります。クラウドプラクティショナーは各サービスの概要が分かればOKというレベルです。詳しくは↓にまとめています。
クラウドプラクティショナーに合格すると次のAWS認定試験料が半額になるバウチャーが貰えるのも大きい。AWS クラウドプラクティショナーの勉強はダラダラやっていたのですが、本格的に試験対策に要した時間は3週間ぐらい。
AWS ソリューションアーキテクトアソシエイト 1度目チャレンジ
クラウドプラクティショナー合格の流れで、3週間ほどSAAの試験対策を行いました。
まずはテキストを2回ほど流し読み。
こちらは読んだだけ。
続いて試験対策はUdemyの「AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) 」を利用しました。
こちらを使った模擬試験でひたすら問題の数をこなします。わからない用語があれば、解説を読み→ググって検索を繰り返しました。
3週間ほど掛け頭に畳み込んで試験に挑みましたが結果は648点で不合格。合格ラインに72点も不足しているのでもうTKOで完敗。
これが2021年1月中旬。ここから立ち直るのに半年かかります。
AWS ソリューションアーキテクトアソシエイト 再チャレンジ
1度目の試験が完敗だったため、なかば諦め気味だったのですが、突如始まった再試験が無料になるキャンペーン(2021年7月終了)を発見。「これを使えば2回チャレンジできるなー」と軽い気持ちで、1回目の受験期限ギリギリの7月末に試験日を申し込みしておきました。
でも2回受けられると思うと、人間堕落します。本番は2回目(通算で3回目)と思い直前まで勉強はしていませんでした。まぁ基本的な造りがダメ人間。
試験の2週間前から対策を再開します。試験勉強は再びUdemyの「AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) 」を利用します。半年空いたため忘れている内容も多かったのですが、むしろ覚えている内容はきちんと記憶が定着していたことがわかります。覚えている問題は2回ぐらい流し読み、忘れている部分を重点的に問題を繰り返します。
Udemyのこの問題集ですが、基本的に本番より難しく設定されています。また定期的に更新もかかっているようでAWSの新しいサービスも反映してくれています。正直、サービス内容の詳細まで全部覚えるのは難しいので、6−7割頭に入った状態で試験に望みました。
結果、2021年7月末の2度目受験は726点でギリギリ合格!
特に1度目と2度目の事前対策に違いはないのですが、試験自体の対策はちゃんと考えて望みましたよ。詳しくは以下の感想をご覧ください。
AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイトの試験の感想
実際の試験問題がどんな感じだったの感想です。
クラウドプラクティショナーとソリューションアーキテクト アソシエイトの難易度比較
AWS認定 クラウドプラクティショナー公式の例題
AWS認定の入り口に位置するクラウドプラクティショナーの試験は「設問に対するサービス名を4択から選ぶ」問題が多いです。知っていたら数秒で答えられます。
(2) データベースを AWS に移行するプロセスを簡素化するには、どの AWS サービスを使用すればよいですか。
A) AWS Storage Gateway
AWS公式サイト AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C01) 認定試験の質問例
B) AWS Database Migration Service (AWS DMS)
C) Amazon EC2
D) Amazon AppStream 2.0
AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト公式の例題
もうねぇ。問題も長けいのに選択肢も長い!すぐに答えがでない設問は2−3分かかります。と言うか、65問130分の試験時間ですから、1問に2−3分以上の時間は掛けられません。
6) ある企業は、VPC 内の Amazon EC2 インスタンスで監視アプリケーションを実行する予定です。インスタンスへの接続は、プライベート IPv4 アドレスを使用して行われます。ソリューションアーキテクトは、アプリケーションに障害が発生してアクセス不能になった時点で、トラフィックをスタンバイインスタンスに短時間で送信できるようにするソリューションを設計する必要があります。
これらの要件を満たすアプローチはどれですか。A. プライベート IP アドレスのリスナーが構成された Application Load Balancer をデプロイし、プライマリインスタンスをロードバランサーに登録する。障害が発生した時点で、インスタンスの登録を解除し、セカンダリインスタンスを登録する。
B. カスタム DHCP オプションセットを構成する。プライマリインスタンスに障害が発生した時点で、同じプライベート IP アドレスをセカンダリインスタンスに割り当てるように DHCP を構成する。
C. プライベート IP アドレスが構成されたインスタンスにセカンダリ Elastic Network Interface (ENI) をアタッチする。プライマリ インスタンスにアクセスできない場合、ENI をスタンバイインスタンスに移動する。
D. Elastic IP アドレスをプライマリインスタンスのネットワークインターフェイスに関連付ける。障害発生時に Elastic IP をプライマリインスタンスの関連付けから解除し、セカンダリインスタンスに関連付ける。
AWS公式 AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト (SAA-C02) サンプル試験問題
もちろんサービス名を選択するような短い文章の設問も何度か出てきます。
ソリューションアーキテクト アソシエイトの過去2回受験を比較
過去2度受験したソリューションアーキテクト アソシエイトですが、試験内容に少し違う感想を持ちました。
1度目の不合格だった試験のダメだったポイント
1度目の不合格だった試験は圧倒的に時間が足りませんでした。65問を終えた時点で残り時間は15分。全部見直す時間も有りませんし、この時点ですでに疲労困憊。見直す元気も無くそのまま試験を終了しました。
失敗したポイントとしては、「1問に掛ける時間配分」とを「悩んだ答えを見直すための見直しフラグ」を付けなかったこと。
過去同様のIT系資格試験でここまで時間がかかったのは初めてです。どの試験でも全問見直すぐらいの時間はありましたからね。
2度目の合格した試験で注意したこと
前回の失敗を踏まえ1問に掛ける時間を2分に設定。とりあえず回答は全問しておきつつ、少しでも悩んだ問題は「後で見直すフラグ」を付けて、先に進むことにしました。
今回は40分ほど時間を残し一通り終えることができ、見直しフラグを付けた15問を再確認する時間を十分にとることができました。
でも1度目の方が、長い設問と長い選択肢が多かったような…。合格した2度目の方がパッと見でわかる問題が少し多かったように感じました(感覚なので気のせいかもしれませんが)。
また2度目はオンライン試験を利用し、会社の会議室を利用させてもらいました。1度目は試験会場が寒く、人の出入りも多く集中できなかったのです。オンライン試験は準備が少し面倒ですが、環境は快適。集中して試験に臨めました。
SAA-C02 受験記のまとめ
ちなみにAWSは弊サイト運営でLightsailとRoute53を利用しているぐらいで、仕事では使っていません。自己啓発と会社内の査定のため、合格することをゴールとして受験しました。
ひたすら問題集をこなすだけのおすすめできる勉強方法ではありませんが、これが短期集中で挑むおっさんなりの戦い方です。
若い方は是非、実践を踏まえたハンヅオンをしつつBlack Beltを読み込んで勉強してもらうと良いのじゃないかと思います。
AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト に挑戦の皆様!
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