AWSの勉強を兼ねて2020年3月にアカウントを作成、5月からEC2でWordpressを始めました。ちょうど1年経過し無料枠が終了するため、運用コストを考慮しWordpressをEC2からLightsailに引っ越ししました。
両方使って見たうえでの私見ですが、AWSでWordpressするならEC2とLightsailのどっちがいいのかまとめてみました。
ちなみに以下のWordpressはそれぞれ以下のサービスを利用し構築しています。
(EC2の方はもうちょっとシンプルな構成にすることも可能です)
❏ EC2
目的 | 利用サービス |
---|---|
サーバ | ・EC2 ・ElasticIP ・Aplication Load Balancer |
DNS | ・Route53 |
SSL証明書 | ・Certification Manager |
❏ Lightsail
目的 | 利用サービス |
---|---|
サーバ | ・Lightsail |
DNS | ↑で実行 |
SSL証明書 | ↑で実行 |
EC2とLightsailの料金比較
運用コストが皆さんがいちばん気になるところでしょうか。
AWSアカウントの無料枠の活用
AWSアカウントを作ったら最大12ヶ月の無料利用枠がついてきますが、EC2とLightsailでは大きく料金設定枠が違っています。
EC2 | Lightsail | |
---|---|---|
無料利用枠 | ||
12ヶ月無料 | 30日間無料 |
これだけ見るとEC2が圧倒的にお得です。このブログも長く続くかわからなかったため、私はEC2を選択しました。
では、次に無料利用枠が終了した後の運営コストを比較してみます。
EC2とLightsailの基本料金
まずは基本的な料金で比較してみます。ちなみに料金は外税表記です。
WordPress設定済みEC2のAMIを利用した場合
WordPressだけで使う場合は一番低スペックで十分ですが、1ヶ月利用した場合の料金はおよそ$11。今のレートで1,200円ぐらい。
これにデータ転送量、Elastic Load Balancer、Route53など利用するサービスによって料金が掛かります。ちょっとこの辺は読めないので計算は省きますが、もう少し追加で費用がかかりそうです。
WordPress設定済みLightsailを利用した場合
つぎにLightsailの料金を確認してみます。
こちも一番下のスペックでみると月額料金で$3.5なので月400円ほどで済みそうです。
DNSはLightsail料金内に含まれており、あとはデータ転送費用(1GBまで無料)がかかるぐらいです。こちらもLoad Barancerは別途費用掛かりますが、Wordpress程度なら使わなくても大丈夫です。
EC2とLightsailの構築の手間
もともとAWSの勉強兼ねていたため、AWSのサービスだけを利用して構築することを目的としていましたので、ちょっと
EC2でWordpressを構築する手順
- WordPress構築済みAMIからEC2のインスタンスの作成
- ElasticIP取得
- Route53でホストゾーン作成
- CertificationManagerでSSL証明書作成
- EC2ロードバランサーで証明書の割当(HTTPS転送など)
- Route53にロードバランサーのエイリアス登録
1から3までは比較的簡単ですが、4からは他のサービスと組み合わせていくため慣れていないと思ったより大変な作業でした。
EC2のWordpressを構成図にまとめると↓のようになります。
LightsailでWordpressを構築する手順
- WordPress構築済みLightsailインスタンスの作成
- ElasticIP取得
- LightsailのDNS登録
- BitnamiのLet’s Encrypt証明書でSSL化、HTTPS転送
EC2で苦労したRoute53とロードバランサーでのSSL化などが(CLIですが)比較的簡単に行えました。新規構築の場合はLightsailが簡単です。
Lightsailでもろもろ構築できるためこちらの構成図は至ってシンプル。
EC2とLightsailのどちらでWordpressを始めるべきか?
どっちもどっちなんですが、好みで判断してください。
Lightsailは2ヶ月後から費用が掛かってきますが、EC2は13ヶ月後から本格的に課金されます。
個人的には勉強を兼ねてやってみたので、WordpressのEC2 → Lightsailの引っ越しも良い経験になりました。(データが増えるとプラグインを使った簡単な引っ越しができない可能性があります。)
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