ある顧客のネットワーク管理を引継ぎましたが、
シスコとアライドのL2スイッチ間でPing疎通ができない状態でした。
顧客の利用しているVLAN通信は異常ないため急を要する不具合ではないのですが、メンテナンスや障害対応の上では不便です。
ネットワークは専門外ですが調査して対策することにします。
ネットワーク図
前任者に聞くと、昔はアライド製品だけでネットワークを構築しており、管理VLANのPING疎通は問題なかったとのこと。
数年前にシスコのCatalystをネットワークに加えてから、シスコ⇔アライドのL2スイッチ間で通信しなくなったとのこと。また、シスコ⇔シスコのPing疎通は問題なしです。
現在のコンフィグを確認
現行機器を接続しているポート設定を確認してみました。
シスコのカスケードポートは下記のコンフィグが設定されています。
interface gigabitEthenet 0 / ** swtichport mode trunk
アライドのカスケードポートは下記のコンフィグが設定されていました。
add vlan=default port=8 frme=tagged
Ping疎通しない原因
VLANを渡す時は「シスコはTrunk、アライドはtagged」で覚えていたので最初は違和感なかったのですが、調べるとシスコのCatalystは「VLAN 1 はタグなし」として扱われるとのこと。
Cisco Catalyst 側のVLAN1の通信はタグ無しデータが出ているとなると、アライド側のVLAN1は「tagged」ではなく「untagged」で受ける必要があります。
変更後のコンフィグ
下記のようにコンフィグを設定することで、L2スイッチ間のPING疎通ができるようになりました。
ネットワーク機器はメーカー、シリーズが混在すると想定外の動作を起こすことがあります。機器を統一しておくのが一番ですが、その時々でメーカーや販売店、ユーザー管理者の押しの製品も変わるのが世の常。
きちんと意図を持って導入計画、設計してくれれば助かるのですが、現場のITエンジニアは地道に対応していくしかないですね。
コメント