2016年10月某日ハワイ(オアフ島)を訪れる機会があり、ロードバイクをレンタル。トイレ、交通事情、補給など心配なことも多いのですが、いつもの軽いノリで「山」と「海」を両方楽しめるコースで80キロのサイクリングを決行してきました。
初海外サイクリング。英語が苦手でも無事にレンタルできるのか!?…慣れない交通ルールの右側通行、左折できるのか!?…怪我なく日本に帰れるか!?…不安を乗り越えてのサイクリング記録です。
ロードバイクの事前レンタル予約
事前にネットで調べたところ、レンタサイクルのお店は幾つかあるようですが。レンタル自転車の条件として①10速以上 ②ワイキキのホテルから歩いて行ける の2つをクリアした『Island Triathlon & Bike(アイランド・トライアスロン&バイク)』さんでレンタルすることに。
HPを確認するとBMCの11速のアルミとカーボンの2車種があり、レンタル費用とリスク(盗難や事故時の免責額)を考慮して、今回はアルミを選択。料金は自転車本体&Germin520を24h(1泊2日=当日から翌日の閉店までの返却)$57.59でした。Germin520は地図の確認用で。自転車Onlyなら$41程と安価です。時間を有効に使いたい方は追加オプションで、ホテルへの自転車ピックアップなどのオプション付けると良いかも。ヘルメットは無料でした。
<予約表>
<実際に借りたアルミのロードバイク@ホテルのベランダにて>
予約が完了するとメールで予約票が来ます。レンタル数日前には日本語メールで当日のOPEN時間の連絡くれる等、丁寧な対応のお店で安心しました。
離日前の荷物準備
自転車本体、ヘルメット、パンク修理キット以外を持参する必要があります。意外とスーツケースの場所を取って、帰りの荷物を詰めるのが大変でした…。
【持参したもの】
① ワイヤー錠
② フロントライト、リアライト (電池式)
③ SPD-SLシューズ
④ 指切りグローブ
⑤ 半袖サイクルジャージ
⑥ アームカバー
⑦ 袖なしウインドジャケット
⑧ mont-bell サイクル ツーリングショーツ
⑨ サンバイザー
⑩ ボトル
⑪ 日焼け止め
お願いしたらお店で借りられる物もあるかもしれません。ライトは必須ではないですが、走るルートに寄っては持って行くのがベター。リチウムイオンバッテリーは預入れ荷物に入れられません。持っていくなら電池式ですね。
また、最後まで膝丈ビブショーツ or mont-bellサイクル用ショーツのどちらを持っていくか悩みました。結果、持参したmont-bellのショーツの「撥水加工」のおかで助かりました。もちろんピチピチショーツでも大丈夫ですよ。
あと現地のルート把握のため、スマホでGoogleMapのオフライン地図のダウンロードをしておきました。おかげでデータローミングを一切使う必要がなく、迷子にならずに帰ってこられました。
サイクリングコース
ルート情報を収集したところ「スポナビハワイ」さんのサイトにワイキキからカイルアに抜け、東海岸からワイキキに戻る70kmのコースが掲載されていたため、こちらを参考に。
【スポナビハワイ】
http://www.sponavihawaii.com/article_index/details/ArtMID/6359/ArticleID/604
【参考にしたサイクリングコース】
http://www.sponavihawaii.com/Portals/3/sports/cycle/images/map_cycling_waikiki_oldpali_kailua.gif?timestamp=1428028239356
実走コースは巻末に記載しておきます。
ロードバイクを借りに行く
ワイキキのホテルから徒歩でお店のOPEN(日曜11時~。その他曜日は10時。)に合わせて自転車を引き取りに。滞在先のシェラトンワイキキからは徒歩で15分ほど。歩くとそこそこあり、自転車用シューズで行くには難しい距離です。軽量リュックにSPD-SLシューズを入れ、スニーカーで歩いて行きました。
<お店の外観と場所@GoogleMapから>
当日は日本語可能なスタッフは不在のようで、片言Englishで予約がある旨と名前を告げると、「シューズは何使うの?」って聞いてくれました。SPD-SLシューズを見せると「OK!」ってな感じでスタッフはお店の裏に。
数分後、自転車を出してきて、変速やブレーキ、シートポストの調整など準備を始めてくれました。10分ほどで準備完了。同意書のサイン、保証金(デポジット)$450のクレジットカード決済などの事務処理を終えたら、ヘルメットのサイズを合わせて、サドルにまたがってシートポスト高を最終調整。(10cm近く下げてもらいました。そんなに脚長くないよ…泣)
<店内の様子@Google Map StreetView(現在と配置が違います。)>
なんだかんだで20分程でロードバイクのレンタル手続き完了。安心してください。英語がダメても大丈夫ですよ。
保証金をクレジット決済しますので、クレジットカードの持参を忘れないでくださいね。保証金は自転車返却後にマイナス決済で戻ってきます。
ちなみに、近くにセブンイレブンがあり、そのまま出発する場合はすぐにドリンク、補給食の準備が可能です。
ホテルへのロードバイクの持ち込みって…
この日は午後から買い物の予定があり、自転車は一旦ホテルに持ち帰り。右側通行、左折、交通量の多さにビビりましたが、ゆっくり乗って帰りました。
<Ala Wai Blvd沿い>
片側一通の4車線。一番右側が自転車専用のBike Laneです。
実は今回のサイクリングで一番不安が、自転車をそのままホテルの部屋まで持ち込みできるのか?だったのですが、FaceBookで質問したところ、滞在先のシェラトンワイキキは「そのまま行ける!!」との御回答をいただきました。この後、ドキドキしながらそのままホテルのエントランスへ突入!!
<シェラトン・ワイキキの入口@GoogleMap StreetViewから>
結果・・・、まったく問題なし!! ホテルスタッフも気にしている様子もなく、むしろ、日本人観光客にジロジロ見られました。自転車は翌朝までベランダに置いて、この日はショッピングからのプールとグルメを堪能。
スタート! 早朝の市街地を脱出。
夜明け前の5:30に起床。コンビニで買ったおにぎり2個をお腹に詰め込んで夜明けとともに6:30にワイキキのホテルを出発。まずはヌアヌ・パリ展望台を目指し早朝の市街地を抜けましょう。最初の数キロは余裕が無くて写真がありませんが、何となく交通ルールに慣れてきた途中から写真を撮る余裕もでてきました。
ヌアヌアベニューまで交通量の多い道路ですが、印象は下の写真のようにBike Lane区間も多く問題なく走れました。
<右折レーンとBike Laneが分かれている交差点>
<Bike Laneがない交差点>
パリ・ハイウェイを自動車と並走
6km過ぎヌアヌ・Aveを右折したあたりで雨が…路面はウェットコンディションに。行く先を見るとかなり雲行きが怪しい…。
登りはユル坂が10km続くので、ウェット路面に注意しつつパリ・ハイウェイとの合流地点に向かいます。入口は分かりにくいですが、ロータリーをこんな感じでぐるっと回ってハイウェイに入ります。
ハイウェイと言っても自転車も通行OK。車が自転車を抜くときも幅をとってパスしてくれるので、走っていて危険を感じることはNothing。ただし、路面にボコボコと穴が開いてる場所も沢山あって、路面は注意して登ってくださいね。
想定外の豪雨ヒルクライム
途中で標識に従ってハイウェイを外れヌアヌパリ・ドライブという旧道に。森林に囲まれて車は少ない道を進みます。この先はかなり暗くライトを点滅して進みました。
この後、バケツをひっくり返したような豪雨…(泣)。大樹の下でしばらく雨宿りするも、雨が止む様子も無く、諦めてヌアヌパリ展望台までの3kmを豪雨のなか登り続けます。ある意味、貴重な経験です。ただ、大雨でスマホを取り出すこともできず、写真がございません…
ヌアヌ パリ展望台
大雨の中を進むこと10分。ようやく第1の目的地に到着。本来は名所で、観光バスがたくさん来る場所ですが、まだ8時前。天気最悪。名所を独り占め。
カイルアビーチまでダウンヒル
山を越えたら晴れるかと思ったのですが、相変わらず”くもり時々雨”。濡れてるせいでブレーキが効かず、ゆっくり下ります。晴れてたら最高の景色を見ながらのダウンヒルが楽しめそうな道です。
カイルアビーチパークに到着
トイレ有ります。ただし人がウロウロしているので、自転車を置いて離れるのは危険かも。晴れたら最高だったんですが、ビーチは曇りでも良い景色。
本当はこの辺りでガーリックチキンのランチBOXでも買い海を見ながら食事する予定が、時間はいまだ9時。ランチには早すぎで断念。
ワイマナロを経由して東海岸へ
ハイウェイに戻り途中のコンビニ休憩をはさみつつ東海岸へ向かいます。この先は左手に海を右手に断崖(山)を。向かい風ですが、淡々と前へ前へ。
<カラニアナオレ・ハイウェイ>
<コンビニ休憩@セブンイレブン>
ワイマナロビーチパーク
誰も居ない…と思ったら、「クラゲ注意」って書いてました。天気はまだ”曇り”⇔”雨”を行ったり来たり。ここもトイレあり。
ぼっちサイクリスト。クジラを探す。
ここで初めて知ったのですが、オアフ島の東端にはクジラが見られるのホエールウォッチングのポイントが何ヵ所かあります。クジラは見たいなー…てか、その前に雨やんでくれ。お願いだから晴れてくれ。
<ホエールウォッチングその1@Makapuu Lookout>
<ホエールウォッチングその2@Halona Blowhole Lookout>
ようやく少し晴れましたが、残念。クジラは居らず。
結局、クジラは発見できず。諦めました。
ハワイカイ、カハラを経由してワイキキへ
サイクリングも最終盤に来て、ようやく天気が好転。初めて汗をかきながら、ワイキキに向かいます。この辺は自転車走りやすかったです。
<@ハワイカイ地区>
実は初めてロードバイクに乗ったサイクリストを見ました。この後も数人しか見なかったので少なくて驚きました。平日だからでしょうかねぇ。
<カハラモール近くの交差点の安全な抜け方>
途中でBike Laneが終わり、道がH1フリーウェイ(歩行者、自転車通行不可)に変わります。そのまま行けない雰囲気だったのでカハラモール近くの交差点を迂回したら走りやすかった。
<@カハラ地区>
ワイキキ周辺をブラブラして自転車を返却
ちょうど12時ぐらい。無事にワイキキ周辺に戻ってきましたー。まだ自転車を返すのも寂しい。ここまで来たらもう右側通行、左折も怖くない!ワイキキ周辺をブラブラしてから自転車を返却しに行きました。
この後、自転車を無事返却してサイクリング終了。「天気は50%雨:40%曇り:10%晴れ」という散々な天気でしたが、無事に自転車レンタルもでき、ルートも走りごたえがあっって大満足のサイクリングでした。
ハワイは「Share The Road」の交通標識もあり、車のドライバーも自転車に優しい運転をしてくれます。狭い道で煽られることも、クラクションを鳴らされることもなく、右側通行の交通ルールに慣れれば安全に自転車旅を楽しむことができるサイクリングの楽園でした。
サイクリングコース
【URL】 http://www.gpsies.com/map.do?fileId=jkekzemddisodgfw
レンタルした自転車
BMC teammachine ALR01 (All 105仕様) Size:57
RD周り貧脚がバレていたのか(笑)、スプロケは32t。一度使うと止められない麻薬です。自分の自転車はカンパ(2016年当時)なので29tまでしかつかないんですけどね。
タイヤはContinentalの GatorSkin(25c)。丈夫でパンクの心配無くて助かります。
FD周り。クランクは172.5mm。前は50-34tでした。
ホイールはWH-RS010。少し重めですがよく回ってくれてました。
サドルバックの中身。タイヤレバー・チューブ(重そう)x2・携帯アーレンキー・パンク修理キット。使わずに済みました。
自転車の全景
ハワイと言えば
最後にハワイらしい画像を
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