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Cisco 隣接するネットワーク機器の情報をコマンドで確認する

今回、CiscoのCatalystとMerakiを使ったネットワークを構築しました。
各スイッチのアップリンク、ダウンリンクが正しいポートに接続できてるか?コマンドで確認してみたいと思います。

各スイッチが離れている、その場に行けない等の理由で実機確認が困難な場面で有効です。特に他者にLNAケーブルの抜き挿し、スイッチ交換をお願いしたときはこの方法で接続ミスが無かったか判断できるため便利です。

接続イメージ
Sw-A(L3:Catalyst)→→Sw-B(L2:Catalyst)→→Sw-C(L2:Catalyst)
→Sw-D(L2:Meraki)
SW-BはSW-C,SW-Dへの中継HUBみたいな感じです。

Bのアップリンク、C,Dのダウンリンクがそれぞれ正しいポートに接続できてるか?を
2つのコマンドで確認してみます。

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show cdp neighbors

このコマンドはCisco独自のCDP(Cisco Discovery Protocol)を使い、LANケーブルを直接繋いだ隣接機器の情報を確認することが可能です。

 show cdp neighbors 実行結果

中継用の[SW-B]でコマンドを実行してみました。

switch-B> show cdp neighbors

Device ID Local Intrfce Holdtme Capability Platform  Port ID
Sw-C      Gig0/7        146     S I        WS-C2960X Gig  0/15
Sw-A      Gig0/8        136     R S I	   WS-C2960X Gig  1/0/22
Sw-D      Gig0/18       158     S	   MS120-8FP Port 8

コマンドを実行した「SW-B」の接続ポートは[Local Interface]に、対向の接続ポートは[Port ID]欄に表示されます。

show cdp neighbors の実行結果は接続したポート番号まで含め詳細を確認することが可能です。

Sw-A:#22#8:Sw-B:#7#15:Sw-C
#8:Sw-D
コマンドの結果から↑の情報が読み取れる

CDP の有効化方法

cdpはデフォルトで有効ですが、無効の場合は以下の方法で有効化できます。

全ポートで有効にする場合はグローバルコンフィギュレーションモード(Configure terminal)で、特定のポートのみを対象とする場合はインターフェース(int giga 0/*)で、「cdp run」を実行します。※無効にする場合は「no cdp run

ただし「cdp」はCisco独自のプロトコルで他社製品は利用できません。
似た機能で「LLDP」もありますが、対応外の製品もあるので割愛します。

show interface status

「show interface status」では物理的に各ポートがオンラインかオフラインか状態を確認できます。

show interface status 実行結果

こちらも中継用の[SW-B]でコマンドを実行してみました。

sw-B> show interface status

Gi0/1  notconnect 1      auto   auto 10/100/1000BaseTX
・・・途中省略・・・
Gi0/7  connected  trunk  a-full a-1000 10/100/1000BaseTX
Gi0/8  connected  trunk  a-full a-1000 10/100/1000BaseTX
Gi0/9  notconnect 20     auto   auto 10/100/1000BaseTX
・・・途中省略・・・
Gi0/18 connected  trunk  a-full a-1000 10/100/1000BaseTX

ポートがオンラインは[connected]、オフラインは[notconnected]で表示されます。
・・・が、

show interface status では実際にどんな機器が接続されているか、正しいポートに接続できているかわかりません。

特にtrunkポート同士の接続でAllow VLANで接続可能なVLANを制限していると、アップとダウンを逆にしても特定のVLANだけ通信できてしまったりするので、間違いに気づきませんね。

という訳で「show interface Status」は全体的な接続状態のチェックとして使うか、他社製品も混在したネットワークでの確認方法として使ってください。

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